虫グミと食文化

「ジュース合成グミックス」
http://www.megahouse.co.jp/gummix/what/index.html

まずはこちらのURLを参考に。

もう様々なブログで紹介されてていまさらな感が否めないのですが、この虫グミに潜む痛烈な食文化的アタックに僕は感動を禁じ得ませんでした。


これ、すごいよ…!


なにがすごいって、「擬似的な昆虫食」を猪突猛進の勢いで推進するその馬力。
現代において、昆虫食はあまり見受けることが出来ません。もちろん、密かなブームとして一部では好んで昆虫を食す人たちもたくさんいます。
しかし殆どの人は、昆虫を食べるという発想自体がなく、例えばイナゴの佃煮も見た目からして生理的にアウトな人が大半ではないでしょうか。


そんな中、このグミックスの謳い文句は


「超絶リアルで、おいしいグミが作れる!」


リアル追求型…!
彼らはカブトムシとその幼虫、クワガタ、ハチとその幼虫などの超絶ラインナップで攻めてきます(他にカエル、オタマジャクシ、ザリガニなども)。

そもそも人類は、貴重なタンパク源として、昆虫を食べていたのです。
それがいつの間にか風化し、現在ではすっかり昆虫は食べられなくなってしまいました。
とくに日本においては、ごはんと昆虫は全く別に存在するものとして認識されています。
ところがどうでしょう。
こちらのURLを御覧下さい。


同サイト内「イタズラ写真館」
http://www.megahouse.co.jp/gummix/gallery/index.html


ダンゴムシが果物の上に乗っかってるという恐怖!ホワイトデーにカブトムシの幼虫とかあるわけないだろ!
イタズラってレベルじゃねーよ!という罵声をまっさきに浴びせたくなるようなクオリティ!



でもここで思うのは、この嫌悪感は一体どこからやってくるのか、という疑問です。
上に書いたように、もともと昆虫は食しても問題ないものです。むしろカブトムシの幼虫はクリーミーで、非常に美味だと聞いております。



僕が思うに、ここでは思い切り嫌悪感を味わうべきなのです。
そして、嫌悪感を麻痺させ、その光景が普通になってしまうまで見つめるべきなのです。



それは何を意味するのか?


そう、それは「昆虫食」が現代に復活する、ということなのです。


僕には、この販売元であるメガハウスさんが、子どもたちに「擬似昆虫食」を教育することによって
本当に昆虫食を世に復活させようとしているとしか思えません。


このグミックスに慣れ親しんだ子どもたちが大人になったとき、お味噌汁の隣にカブトムシの幼虫が鎮座している、という食卓が、ありえないとは言い切れません。
むしろ、美味しいものは美味しいと言える大人になって欲しいという意味では、そんな世の中を僕は肯定的に捉えます。
いいじゃないかおやつにカブトムシ食ってもさ!おいしくて健康にいいなら問題ないだろう?そんなわけです。


「昆虫を食す」という現代的嫌悪感に正面から対抗したメガハウスさんにあっぱれ!そしてもっとやれ!

僕は、このグミックスから、目が離せません!